トレンド・ライフスタイル

おいしい新茶で、心身の感受性を取り戻す

おいしい新茶で、心身の感受性を取り戻す

日本の唱歌『茶摘み』の歌い出し、「夏も近づく八十八夜~♪」って聞いたことありますか? この八十八夜とは、立春を1日目と数えて88日目のこと。毎年5月2日頃にあたり、ここから数日が過ぎると立夏を迎え、暦の上では夏が始まります。

晩春から初夏へと移り変わるこの時季は、新茶のシーズン。産地によって違いはあるものの、八十八夜の頃になると新芽(新茶)に含まれる旨み成分が豊富になり、おいしいお茶ができます。特に八十八夜に摘まれたお茶の葉は、古来より不老長寿の縁起物として珍重されてきました。

お茶の主な成分

カテキン

お茶の苦みや渋みの成分。抗酸化作用があるとされ、脂肪燃焼効果があるといわれています。

ビタミンC

お茶に含まれるビタミンCは、熱に強く、壊れにくいのが特徴。新陳代謝を活発にする働きがあります。

テアニン

アミノ酸の一種で、旨みや甘みの成分。鎮静効果があるとされ、心身をリラックスさせます。

カフェイン

覚せい作用があるといわれていますが、テアニンから抑制を受けるため、お茶は紅茶やコーヒーに比べて刺激が少ないのが特徴です。

お茶の成分研究は、ここ数十年で急速に進み、美容と健康に効果的なことがわかってきています。しかし科学的に実証される以前に、古くからその効能が実感されていたからこそ、長いこと日本人に親しまれてきたはず。大切なのは、知識だけでなく、五感で味わうこと。美しさと健やかさを養うために、昔から日本人は心身に対する豊かな感性を持っていたのです。

ひと口飲むだけで、くつろいだ気分になれるお茶。何かと忙しい毎日ですが、自分のためにおいしいお茶を淹れて、ゆっくりと楽しむ。そんな時間を持てる余裕が、自分を美しく輝かせる秘訣といえるのかもしれません。

●当記事の情報は、ご自身の責任においてご利用ください。

景山えりか

景山えりか

暦文化研究家

旧暦や月の文化に造詣が深く、暦を介して星や月と親しむ生活を自ら実践。暮らしに役立つ暦の知識と、おいしいティーのいれ方やブレンドのコツが学べる「星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部」を主宰し、各地で講座を開催。執筆活動と講座を通して、暦に親しみながら星空とお茶を楽しむライフスタイルを提案している。著書に『自然とつながる暮らしかた 空の向こうは私のうちがわ』(講談社)。景山えりか オフィシャルサイト Facebook

この記事を気にいったらいいね!しよう
Beauty & Co.の最新の話題をお届けします。